必要なNICを組み込んでGhostを起動する。

Ghost入りWindows PE3.0の作成手順

Symantec Ghostにて、起動ディスク(Windows PEのCD-R)を作成する場合、
起動するPCのネットワークカードのドライバを組み込むことにより、
正常に起動が可能となるが、Ghost付属のPEは2.0(Vista)のため、
Windows7用のドライバしか存在しない場合など、Vista用のドライバが無いと
組み込めない。
そのため、Windows7ベースのWindows PE3.0を作成し、そこにWindows7用の
ドライバとGhostを入れて、PE3.0のGhost起動ディスクを作成する。

下記の作業は、起動ディスクを作成するPCにて作業を行う。

■事前準備1

①起動ディスクを作成するPCのネットワークカードのWindows7用ドライバを用意し、
 必要なファイルのみC:\にフォルダを作成してその中へコピー
 例)C:\INTEL (Intel)
   C:\RTL  (Realtek)
②Windows7 用の Windows 自動インストール キット (AIK) をインストール
 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5753

■事前準備2

必須では無いが、あると便利なツール類をインストール。
(ディスクを焼かずに、仮想上で作業やテスト等を行う)

①ISOファイルをマウントするフリーウェアをインストール
 http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se492945.html
②VMware Playerをインストール
 https://my.vmware.com/ja/web/vmware/free#desktop_end_user_computing/vmware_player/7_0

■Ghost入りWindows PE2.0を作成し、Ghost部分を抜き出す

①Ghostをインストール
②GhostブートウィザードでWinPEのCDを作成
③Windows PE [デフォルト]を選択して、次へ
④標準Ghostブートディスクを選択して、次へ
⑤Symantec Ghostを選択して、次へ
⑥コンピュータ名等は何も設定せず、次へ
⑦DHCPでIP設定を割り当てるを選択して、次へ
⑧ISOイメージの作成をクリック
⑨C:\GhostDisk.isoと入力し、次へ
⑩ブートパッケージに含めたい任意の追加ファイルを選択で、次へをクリック
⑪作成するファイル名等に誤りが無いか確認し、次へをクリック
⑫完了をクリック
⑬C:\GhostDisk.isoが作成されたことを確認
⑭Alcohol 52%を起動
⑮C:\GhostDisk.isoをAlcohol 52%にドラッグ&ドロップ
⑯Alcohol 52%上のGhostDiskを右クリックし、ドライブにマウント
⑰マウントしたドライブを開く
⑱GHOSTフォルダをC:\にコピー
⑲Alcohol 52%上のGhostDiskを右クリックし、イメージをアンマウント
⑳Alcohol 52%を終了

■Ghost入りWindows PE3.0の作成

①Windows PE Tools起動
[スタート]→[すべてのプログラム]→[Microsoft Windows AIK]
→[Windows PE Tools コマンド プロンプト]を右クリックし、管理者として実行

②カスタムWinPE作業フォルダの作成
(事前にフォルダを作成しておくとエラーになるので注意)
copype x86 C:\WinPE30

③WinPE基本イメージ"Winpe.wim"を"Boot.wim"に名前を変えてコピーする
copy winpe.wim boot.wim

④コピーしたBoot.wimをDISM.exeを使いmountフォルダにマウントする
dism /mount-wim /wimfile:C:\WinPE30\boot.wim /index:1 /mountdir:C:\WinPE30\mount

⑤ドライバの取り込み
下記のコマンドをネットワークカードのフォルダ名及びファイル名に変更
Intel (R) Ethernet Connection I217-V
dism /image:C:\WinPE30\mount /add-driver /driver:C:\INTELGBE1\e1d6232.inf
Realtek PCIe GBE Family Controller
dism /image:C:\WinPE30\mount /add-driver /driver:C:\RTL\rt86win7.inf

⑥Ghostをコピー
C:\WinPE30\mountフォルダに、事前に用意しておいたGhostフォルダをコピー

⑦自動実行を設定
C:\WinPE30\mount\Windows\System32\startnet.cmdを編集
wpeinitの次の行に、パスの移動やGhost本体、GhostWalkerの起動を追加
------------------
wpeinit
cd \GHOST
GHOST32.EXE
GHWALK32.EXE
------------------

⑧更新をコミットしてアンマウント
すべてのフォルダやファイルを閉じる(開いているとエラーになる)
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\WinPE30\mount /commit
※ハングアップしたかと思うくらい重いのでしばらく待つ
 ディスクアクセスしていて、約5分かかる。
更新した内容を破棄したい場合は、/discard

⑨カスタマイズしたboot.wimをISO\sourcesフォルダにコピー
copy C:\WinPE30\boot.wim C:\WinPE30\ISO\sources

⑩CDブート時に、Press any key ...を表示するモジュールを削除
(Press any key ... が表示された時に何かキーを押さないと、HDDから起動する)
del C:\WinPE30\ISO\boot\bootfix.bin

⑪ISOイメージファイルにする
oscdimg -n -bC:\WinPE30\etfsboot.com C:\WinPE30\ISO C:\WinPE30\WinPE30.iso

⑫CDライティングソフトでC:\WinPE30\WinPE30.isoを
VMware Playerで仮想マシンを作成し、CDブート
wpeinitの実行後、重いのでしばらく待つ

⑬正常に起動することが確認出来たら、CD-Rに書き込む


通常はここで完了となるが、さらに変更を加える場合は下記を行う。

④コピーしたBoot.wimをDISM.exeを使いmountフォルダにマウントする
dism /mount-wim /wimfile:C:\WinPE30\boot.wim /index:1 /mountdir:C:\WinPE30\mount

⑧⑨⑩⑪を実施。